大村崑(大腸がん)
1989年、俳優の大村崑さんが58歳の時に大腸がんと診断されました。
当時、劇場で共演していた歌手の八代亜紀さんの紹介された医者から大腸内視鏡検査をすすめられました。
大村さんは内視鏡の前段階として行った注腸検査(バリウム)の結果、4つの白い影が見つかり、医師からは大腸がんの可能性が高いという説明を受けます。
大村さんは50代後半から便に糸状の血液が付着していたとう自覚症状がありましたが、痔だと思い込んでいました。
数日後、レーガン大統領の手術を担当したという医療メンバーで、内視鏡の先駆者と呼ばれる新谷弘実医師による内視鏡手術を受けます。
切除した4つのポリープのうちの2つはがん化していました。
幸い早期発見であったこともあり、転移はなく、その後も毎年の検査を受けているが再発はないということです。
大村さんはポリープを切除した当日にTV生放送番組にも出演されています。
術後の通院する様子を「がん闘病」と大きく報じられ、当時は「がん=不治の病」のイメージが強かったことから、「しまった!」と慌てて最後には「もう取ったから大丈夫です」と付け加えたそうです。