間寛平が前立腺がんを克服

間寛平(前立腺がん)

2010年、お笑い芸人の間寛平さんに前立腺がんを発症している事がアースマラソン挑戦中に判明しました。

寛平さんが53歳の時に受けた定期健診ではPSAが、通常の範囲を超えた12.1と異常な数値をでした。

数値10以上を超えると5割の人に「前立腺がん」が発見されると言われているのですが、精密検査では何も見つかりませんでした。

その後、2008年にロサンゼルスで受けたメディカルチェックでは、再びPSA数値が22.87と異常値を示していました。

触診の結果、がんではなく、過酷なヨット生活をしているため、水分不足と雑菌による炎症だろうと精密検査はされませんでした。

その後、2009年にコロラド州の検査でもPSA数値が34.20となっていましたが、やはりがんとは診断されませんでした。

寛平さん自身も「何の症状もなくこれだけ走れるのだから健康な証拠だ」と思っていました。その後、2010年のトルコでのメディカルチェックにてPSA数値が更に上がり42.54となっていました。

数値を聞いいた妻の光代さんは、急遽トルコへと駆けつけ、寛平さんに精密検査を受けるよう説得します。

その精密検査の結果「前立腺がん」と診断。触診では分かりにくい腹部にがんが発生しており、進行具合は転移が考えられる中期だったそうです。

その後、詳しい検査で転移は見られませんでしたが、アースマラソンを続けたい間寛平さんにとってどの治療をするかが大きな問題となりました。

出来る限り元通りのコンディションで走りたいという希望を持っていた寛平さんと妻の光代さんとスタッフ達は、全国の泌尿器科をあたり必死に治療方法を探り続けました。

そこで前立腺がんの世界的名医である篠原克人先生と出会ったのです。篠原先生は、最新治療であるHDR療法と呼ばれる放射線治療の一種を行いました。

この治療法は前立腺に放射線物質を一時的に挿入し、直接がん細胞に強い放射線を当てて殺す治療法です。

体に対する負担が少なく、尿漏れなどの後遺症の可能性も低く抑えられるそうです。2010年4月に1回目の外部照射を行い、前立腺の外側のがんを殺しました。

その後、6月1日にHDR療法を受け前立腺内部のがんを殺し、14時間に及ぶ手術は無事に成功。6月11日には大きな副作用もなくトレーニングを始め、6月18日にはトルクメニスタンへと出発しました。

奇跡的な回復を見せた間寛平さんは、その後も多くの人に支えられ2011年1月に2年1か月のアースマラソンを無事完走され、PSA数値の方も問題はなく、完治されたようです。

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